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ルミエールホールのコンセプト

新しい公共ホールを目指して

 いま、日本は大きな変化の時代を迎えています。人口が減少し、税収が減少し、どの自治体も魅力あるコミュニティをどう維持していくかに苦労しています。
そんな時代の変化に合わせ、公共ホールもそのあり方を見直す時期が来ています。

 一昔前、公共ホールには東京からたくさんのタレントが来て、ポップ・ミュージックや演歌の公演が行われていました。ホールは、市民に気軽に見てもらえるようにチケット代を安く抑え、事業の赤字分をホールの運営費(税金)でまかなったりしながら、そういう公演をたくさんすることが価値だと信じてきました。
 文化を発信するのは東京。文化で儲けるのも東京。大阪や地方は文化の消費地だという時代が長く続きました。
 地方自治体が財政難になってくると文化予算の大幅な削減や文化振興財団の解体が行われました。今までのように、東京からタレントを呼んできて公演をすることがしづらくなり、回数も減ってきました。
 それに対して「けしからん!」という声ももちろんあります。市民が文化に触れる機会をもっと増やすべきだと。運営を工夫すれば、黒字公演にできるのではないかと。

 考え方はさまざまですが、ホールの公演については、みなさんに知っておいていただきたいあるひとつの事実があります。それは、客席数以上の収入は得られないし、地域とタレントのランクでチケット価格の相場は決まってくる、ということです。
 そして、ルミエールホールの客席数は大ホールで1,122席、決して多くない。つまり、特にみなさんが見たいようなメジャーなタレントに関しては、チケットが完売しても数百万円の赤字が出て、それを税金で補填することがほとんどだということです。
 そして私たちは、大阪市内まで足を伸ばせば見られる公演に、門真市の貴重な税金をつぎこむような運営をするのはやめよう、そう決心して、ルミエールホールの運営をはじめました。

「文化果つる地」でのチャレンジ

 私たちが指定管理者を始めたころ門真市は「文化果つる地」と呼ばれていました。でも、それは私たちにとってとても不思議な事でした。なぜなら、門真には、文化活動をする人、アートに携わる市民や団体が当時からたくさんあったからです。運営をはじめて半年ほどの間にとても沢山の方にお会いしました。お一人お一人がとても魅力的で文化に対する熱い思いをもっていて、そしてなにより門真のことが大好きでした。
 これだけ人材がいる門真市が「文化果つる地」と呼ばれ、門真市民も多分に自虐的にそう呼んでいるのはなぜだろう。私たちが辿り着いた答えは、ルミエールホールが、本来の目的である「市民の活動の支援」や「市民の交流の機会づくり」、つまり、「ひとづくり」や「場づくり」をしっかりとすることができれば、門真はきっと変わるだろうというものでした。文化の消費の地から文化の創造発信の地に。きっと変わる。いえ、変わらなければ、これから先の激烈な人口減少の時代に生き残る自治体になることができなくなります。

 あれから8年以上が経ちました。門真市は大きく変わってきたのではないかと私たちは考えています。もちろん、ほとんどが市民の力です。でも、ルミエールホールもちょっとはそのお手伝いができてきたのではないかな、と。
 みなさんは、どう感じられますか?

ルミエールホールから門真市全体の活性化を

ルミエールホールのコンセプト

 ルミエールホールの指定管理者は、他の多くの指定管理者と少し違った考え方をしています。
 違いのひとつめは、「指定管理者の業務は、施設の中だけでは終わらない、文化振興だけでは終わらない」という考え。門真のまち全体の活性化のためになるとなればどこにでも行くし、経済振興や子育て支援なんかも生涯学習や文化振興と密接な関わりがあるという考えから、ホールの仕事だと考えています。

 ふたつめの違いは、公共ホールが担う文化的役割は何かということ。良い公演を市民に提供するのは今でも公共ホールの大切な役割の一つだけれども、私たちはそれ以外にも大切な役割があると考えています。
 「子どもたちにアートや音楽の素晴らしさを体験する機会を提供すること」「市民の文化・生涯学習活動を支援すること」「門真市から良質なアート・音楽を生み出し続けること」「若手アーティストに活動の場、成長の場を提供すること」。
 私たち指定管理者NPO法人トイボックスは、これらの活動を通じて、門真に住みたいと思う人々が増えるような魅力あるまちづくりに貢献したいと考えています。
 これからもどうぞよろしくお願いいたします。