ソーシャルサービス

官民連携のまちづくり

課題背景

公共施設運営やワークショップ・ファシリテーションのノウハウを活かし、官民連携のまちづくりに取組んでいます。
パブリックスペースの開発に民間の力を取入れるPFIなどの仕組みは、多くの自治体で実施されています。しかしここでいう民間とは開発事業者のことであり、実際の利用者である市民の意見はなかなか取入れられていません。
最近は、コンセプトづくりの市民ワークショップを行うケースも増えていますが、あくまでも開発プロセスへの参加に留まり、その後の施設運営に市民が主体的に関われる事例はほとんど見られません。
トイボックスは幅広い事業経験を活かし、各種法令解釈や機械設備への理解、ソーシャルサービスの運営など、行政と市民による官民連携の地域開発、まちづくりのサポートを行う、ワンストップサービスを各地で展開しています。

課題背景

サービス理念

市民の手で継続的な維持費を生みだす仕組みを、
地域の皆さんと共に行えるようお手伝い致します。

トイボックスは、従来からの市民が公共空間の開発に参加できる仕組みづくりに加え、市民自らの手で公共空間の維持運営を行い、よりよい場所へ育て続けることができる仕組みづくりのサポートを行っています。

駅前、公共施設、公園広場など、あらゆる公共空間を対象に、そこで活動するプレイヤー集め、プレイヤー同士のネットワークづくり、公共空間の特徴を活かしたビジネスやソーシャルサービスの開発までを、市民に寄り添いながら構築します。

官民連携を進める上で重要なのは、市民がやりたいことや本当に必要としていることを、市民同士の調整をしながら行政のフレームに落とし込むコーディネーターの役割です。多分野に亘る経験とノウハウを必要とされるコーディネーターは、多分野横断的な活動を展開するトイボックスにぴったりな役割といえます。

例えば、ワークショップやファシリテーションのノウハウは、市民の意見を集め、整理するのに必要です。意見を行政や開発事業者へ橋渡しするためには、都市計画の知識や、建築・設備の管理経験、関係法令の知識が必要となるでしょう。できあがった施設を使いこなすのには、イベント運営や企画・広報の力が、施設を持続し続けるためには、ソーシャルビジネスの立ち上げや飲食事業の実績が役に立つことでしょう。

トイボックスは、これからの時代に必要な「まちづくり・まちづかい」に関わるワンストップサービスで市民と行政をサポートします。

難波宮跡「なにさぽ」

「日本のはじまった場所」からはじまる、1400の市民プロジェクト

難波宮跡「なにさぽ」

大阪市の中心部に広がる難波宮跡史跡。約15万平米の広大な敷地の南部ブロックで、2023年4月より、市民による活性化活動のサポートと組織化の業務をトイボックスが行うことになりました。

通称「なにさぽ」というこの活動は、誰もが自由に使えるパブリックスペースとしての良さを残しながら、いままでできなかった参加費の伴う市民活動やアーティスト・パフォーマーの活動の場所として活性化をしていこうというものです。

活動は、2023年秋ごろから本格化。史跡内にキッチンカーを常駐し、活動のための拠点とします。カフェ営業と、イベント活動の受付・サポート、遊び道具の貸し出しなどを行います。

難波宮は650年頃、日本の都として栄え、日本という国号や元号が初めて使われたのもこの頃でした。2050年に遷都1400年を迎えるのを機に、市民活動やイベントを1400回実施するのを目指し活動を展開していきます。

緑が広がる風のとても気持ち良い場所です。都会のど真ん中でのワーケーション、市民活動や発表の場として、また企業の地域貢献活動としての利用をお待ちしています。

木津川遊歩空間「トコトコダンダン」

作った後の維持管理まで地域の人たちでやっていく、住民共同のプラットフォーム作りです。

大阪市西区を流れる木津川。松島橋~大渉橋(延長240m)の間で、2017年4月に全面供用となった遊歩空間「トコトコダン」。

段々畑をイメージし、まるでひな壇のように段々の構築物が連なる特徴的な水辺の憩いの場です。
水はけのよいポーラスコンクリートを採用する事で 雨上がりでも座れ、柵も視界を遮らずに見渡せるようワイヤロープ製であつらえました。
広場部分には花が植えられ、これから四季折々の姿を楽しませてくれるはずです。

トコトコダンダンは、市民協働のプロジェクトとしてスタートしました。合言葉は「作って終わりではなく、作った後の維持管理まで地域の人たちでやっていく」=住民共同のプラットフォーム作りが事業としてのテーマです。

今回のプロジェクトでは、地域の皆さんとトコトン話し合う事を大前提とし、実に5年を費やす事業として、完成を見ました。

「トコトコダンダン」というネーミングには「子どもたちが笑顔でリズミカルに歩く響き」から名付けられています。
街中でありながら、水辺を感じ、自然を体感できるこの場所は、子ども達にとって「環境学習」という大きな経験を生み、感受性を育むことができます。

地域の人が生み出し、管理し、財産としていく。
そのプロセスが「末永く愛される場所」に繋がります。

目標としているのは、ニューヨークにある線形公園「ハイライン」。
治安悪化、荒廃により撤去される運命だった廃線は、たった2人の近隣住民が保存運動に立ち上がった事から、撤去が一点、再開発のデザインコンペが行われ、2009年に再生し、100種類以上の草花や低木を植え、地上9メートルの高さからの眺めを楽しめる、これまでにない公園にその姿を変えました。

今では500万人以上が訪れるニューヨークを代表する観光資源は、市民の手で生まれ、現在も整備や運営は民間NPO団体が行っているのです。

地域の人が生み出し、地域の人が管理して、地域の財産とする。そのプロセスが、地域から末永く愛される場所を生みだす事に繋がるのだと考えています。

トコトコダンダンでも「トコトコダンダンの会」なる団体を結成。
日々の清掃はもちろん、植栽を一緒に育てていく活動や地域の皆さんとのイベントを通じて、維持管理の過程にも地域の皆さんに関わってもらう事を第一にしております。

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一度はじめたこども達へのサービスは、「大人の事情」で中断してはいけない。
それが、ソーシャルサービスを行うものの絶対の義務だという思いを、トイボックスのメンバーは創業時から持ち続けています。
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