ソーシャルサービス

コミュニティ施設の運営

「サードプレイス」学校でも家庭でもないもうひとつの居場所

街中のみんなが「交差する場所」として
さまざまな背景を持つ人たちが自由に集まれる「交流の場」として
地域経済を活性化させる「新しい拠点」として
学校でも家庭でもない、もうひとつの居場所になれるように、そんな想いから、子育てやまちづくりを支える場を運営しています。

サービス理念

「地域」と「子ども」を見守り、そして、
支援する場所であり続けたいと考えています。

「地域」という一体感を生み出す情報交流拠点へ

近年は町中で子供だけでいられる場所が少なくなっています。昔は駄菓子屋のような場所があり地域の大人と子供が触れ合う場所も地域にたくさんありました。

何をする場所でもいい
「そういう場所」が必要

「そういう場所」は何でも無い場所だから何でもできます。
目的がないから誰でも来ることができます。

大人が子ども達を注意深く見守ることで、
家族全体への支援にも繋がっています。

2015年12月、大阪市大正区「三泉商店街」の一角に、“子育て・まちづくりカフェTSUMIKI COFFEE”をOPENしました。TSUMIKI COFFEEを拠点として2016年1月からはじまった第三の居場所での取り組みが「宿題カフェ」です。

現在、宿題カフェは門真エリアや東大阪などへと広がり、小学生が放課後に安心して宿題に取り組める場になっています。公共施設や自治会館、事務所、会議室、飲食店などの空きスペースを活用し、地域のボランティアの皆さんが温かく見守る中、子どもたちが自分のペースで勉強できる居場所をつくっています。頑張った子にはジュースのごほうびも。放課後のひととき、子どもたちはそれぞれのペースで宿題に向き合っています。

親御さんの立場とすると…
子どもたちはこの場所で宿題をします。
家に帰ると、子どもの宿題がすでに終わっている!

これは共働きの家庭にとってはとても助かる事です。仕事が終わった疲れた体で、子どもの尻を叩いて宿題をさせるのは堪えます…。
子どもの宿題が終わっているという事で、余裕が出来る。ゆっくりご飯が食べられる、学校の様子を聞く事ができる、一緒にお風呂に入って 一緒に寝る事が出来る。
学習支援だけでなく、「子育ての負担軽減」という観点から、それが家族全体へのサポートに繋がっています。

実は、この家族への支援というのが、宿題カフェが持つ大きな使命なのです。
トイボックスにとって、課題を抱えている家族に どうすればアプローチできるのか? 向こうから来てもらえる場合は向き合う事が出来るとして、来てもらえない場合に、どうアプローチすればいいのか…それが大きな課題でした。

第三の居場所での交流を通じて、親御さんとのコミュニケーションや、家庭の様子を垣間見ることが出来ます。
そして もしも、子どもの中に虐待のような兆候や、発達障害の可能性がある子どもがいた場合に、早期に発見することにも繋がります。そのために、宿題を教えるスタッフは、子ども達の様子を注意深く見守りながら、触れ合うようにしています。

「施設」や「相談所」などというハードルが高い場所を設けることなく、カフェでジュース飲んで宿題も見てもらえる♪
そんな気楽さから、今まで接点が無かった家庭にアプローチでき、1人でも多くの家族と子どもを救えるような場所をも目指しています。

NPOの視点でつくった「宿題カフェ」

TSUMIKI COFFEE
「いろんなかたちの宿題カフェ」が町にある未来。
親が子育てにひとりで悩んだりぜず、子どもがいろんな人とかかわれる社会。

私たちはこの活動の成果として、自発的な学習習慣が子どもたちの生活リズムに自然に入ってくることが重要だと考えています。
子どもたちとの関わりの中から、小さな変化を見つけられるような包摂的な支えで「あなたらしく生きていいんだよ。」と地域のみんなが、かかわれる社会が目標です。

私たちが目指す「宿題カフェ」
  1. 子どもの学習習慣を支える環境を提供、塾や図書館とは違う第三の居場所
  2. 子どもが自由意志で通え、年齢を超えた交友が生まれるなどの、多様性を育む
  3. 親同士、地域のつながりなどの関係性にかかわらず、誰でも集えるカフェ
  4. 子育て世代の負担軽減、家族の団らんの時間などのゆとりをもたらす
子供のためのサポート拠点「宿題カフェ」は広がっています

「宿題カフェ」事業は、大阪府大正区で2016年1月にスタートし、多くの小学生と保護者の方から支持されました。
その後、業務拡大のため2017年に大阪市浪速区に拠点を移し、参加してくれる小学生の人数は現在も増え続けています。
2024年6月現在、宿題カフェは合計拠点に拡大し、2016年9月〜2024年6月までの実績では、全拠点で3,677回、53,672人が参加してくれました。

門真市内の宿題カフェ一覧 東大阪 TAMOKU宿題カフェ

子どもの見守りは、家庭だけが負担を負うべきではなく、
「家庭と地域、両方で見るべき」だと考えています。

そして、箕面市での取組み「b&g」と同様に…
「子どもは家庭で見るのか?地域で見るのか?」答えは、「家庭と地域、両方で見るべき」だと考えています。
家庭だけが負担を負うべきではなく、地域の中でのサードプレイスが増えて行かないといけません。

第三の居場所は「地域」と「子ども」を見守り、そして、支援する場所であり続けたいと考えています。

と、堅苦しい話を抜きにして、子ども達の笑顔、元気な声が聞こえるのは、それだけで 大きく地域の雰囲気を変えるパワーを秘めています。

「こんにちは!」と、毎日 多くの子どもがやってくる。
自転車が10台以上 ぎゅうぎゅう詰めで並んでいる。
「ごちそうさま!また明日ね!」と笑顔で帰って行く。
そういう「姿」を実例として見せて行かないと、何も変わりません。

「なんだか 最近、子どもの姿を よく見るようになったわね~」。

その一言が、地域を変えていく 大きな一歩だと感じています。

「自分らしさ」を、生きるチカラにするために

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それが、ソーシャルサービスを行うものの絶対の義務だという思いを、トイボックスのメンバーは創業時から持ち続けています。
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